 |
暦の上ではもう春ですね。風はまだ冷たいですが、風の中に明るさが感じられる季節になってきました。風に揺れる風景や木々の若葉がすべてが光って見えるのは、春の日のやわらかな感触の風が触れながら通り過ぎてゆくためだそうです。
「風光る」という季語はそういう春の風景から生まれたのでしょう。心がときめくきれいな響きのある言葉です。
もうひとつわくわくする季語を見つけました。草木が芽吹き、山桜がチラホラ咲き始め、薄桃色のぼんやりとした彩りを添える今頃の山は、思わず笑いたくなってしまうほど、開放感に満ちた風情があります。凍てつく寒さに耐えてきた山が、自らの豊かさを花開かせる春。この営みを俳人の感性が感じ取り表現した言葉が「山笑う」なのでしょう。(ちなみに冬に入るときは「山眠る」となります)
|
|